ベラルーシ、EVキャパシタ生産拠点建設へ

ベラルーシはこのほど、首都ミンスク近郊の工業団地「グレートストーン」で電気自動車(EV)用キャパシタの生産施設建設プロジェクトに着手した。完成品を中国メーカー製の電気バスに供給する。同工業団地を管轄するヤロシェンコ副経済相は、世界的に大きな成長可能性を秘めたEV市場への参入は、同国にとって原子力発電事業と並ぶ重要な国家プロジェクトであることを強調した。現地通信社ベルタが11日報じた。

新工場では充放電特性に優れたウルトラキャパシタを生産し、中国の交通・建設資材会社の成都新筑インベストメント子会社の成都新筑シルクロード・ディベロップメントが製造する電気バスに供給する。また、国内電気バス大手ベルコムンマッシュ(Belkommunmash)からの受注も視野に入れる。将来的には中国を始め世界市場への輸出を狙う。

現地には研究開発(R&D)センターも合わせて開設する。ヤロシェンコ副経済相は、ベラルーシと中国の科学分野の能力とイノベーションを結集し、「EV分野の世界エリートの仲間入りを目指す」とプロジェクト推進への意欲を示した。

「グレートストーン」はベラルーシと中国が2011年に調印した政府間提携の枠組みに基づいて設置された経済特区で、ハイテクや革新性の高い産業分野に重点を置く。ミンスクの西25キロメートルに位置し、交通の利便性に優れる。敷地面積は約80平方キロメートルに及ぶ。

上部へスクロール