トルコの1-3月失業率、10.9%へ改善

トルコ統計局(TUIK)が16日発表した2016年1-3月期の失業率は10.9%となり、前年同期から0.3ポイント改善した。季節調整値では9.9%と2014年5月以来の1ケタ台に低下した。サービス業と建設業で雇用が増えたことが奏功したが、アナリストはこの好調は長続きしないとみている。

若年失業率(15~24歳)は1.4ポイント減の18.6%、就業年齢層(15~64歳)は0.3%減の11.1%にそれぞれ改善した。

財務省によると、公共部門の雇用総数は5.4%増の360万人に拡大した。

ただ、アナリストらは、観光業の景気減速や、主要取引国であるロシアとイラクへの輸出減というマイナス要因が存在することを指摘。シリア人の低賃金雇用が就業者数を押し上げた事情もあり、今後も順調に失業率が低下する可能性は小さいとみる。

被用者に占める社会保険非加入率は1-3月に前年同期から0.4ポイント増の32.1%まで上昇している。

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