露、ハンガリーとの合弁航空会社設立に強い関心

ロシア政府がハンガリーとの合弁航空会社の設立に強い関心を示している。露ノーボスチ通信社が5月24日報じたところによると、マントゥロフ産業商務大臣はハンガリーの政府レベルでも検討が進んでいることに言及したうえで、「商業ベースでの存続が可能で、公的助成金に頼らない最適な事業モデルを見つける必要がある」と指摘した。

新航空会社は露航空機メーカーのスホーイとハンガリー企業との合弁事業となるもようだ。航空の合弁会社設立に政府が絡むのは異例で、ロシア側には合弁事業を通じて東欧市場で自国産航空機のシェアを拡大する思惑がある。マントゥロフ大臣は、ハンガリーがロシア製航空機を購入するにあたり、有利な取引条件を与える可能性もあることを示唆した。

ハンガリーでは国営航空マレフが2012年に経営破たんし、営業を停止。今年2月初め、現地の複数メディアが、ハンガリー国家開発省が新国営航空会社の設立でスホーイと交渉していると報じた。スホーイはジェット機を6機供給するほか、資金援助もするとみられる。

上部へスクロール