ロシア自動車最大手のアフトワズ(AvtoVAZ)がカザフスタンでの現地生産を拡大する。提携するアジア・アフトに新たに「ラーダ」ブランドの3モデルの生産を委託する方針だ。アジア・アフト(Azia Avto)が拠点を構える東部ウスチ・カメノゴルスク市に建設する新工場で、2018年から生産が開始される。5月29日付のWeb紙『イーストタイム』が伝えた。
アジア・アフトでは現在、ラーダ「4×4」を受託生産する。これに、「プリオラ」、「カリーナ」、「グランタ」が加わることになる。
カザフスタンはラーダの最も重要な市場だ。アジア・アフトでの増産で同国はラーダの国外生産地として最大となる見通しで、アフトワズでは地元及び近隣国の需要を満たす狙いがある。
新工場が2018年に稼働すると、アジア・アフトの年産能力は6万台に拡大する。将来的には12万台への引き上げも視野に入れている。
アジア・アフトは2002年の創立。カザフ最大の自動車グループ、ビぺクアフト・アジアアフトに属する。ラーダのほか、シュコダ、シボレー、起亜ブランドの受託生産を手がける。
ビぺクアフト・アジアアフト・グループは昨年10月にアフトワズと中央アジア事業提携で合意した。これに基づき、モンゴル、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタンにおけるラーダ・ブランド車の販売・サービス権を獲得している。
なお、カザフスタンにおける2015年の乗用車生産台数は1万2,450台、トラックは1,660台だった。