仏製薬大手サノフィは先ごろ、ロシア西部オリョール州ヴォストクにある工場で新しいインスリン製剤の生産を開始した。現地メディアによると、新ラインへの投資額は15億ルーブル(約2,000万ユーロ)に上った。
生産されるのは、昨年、欧州と米国で承認されたばかりのインスリン製剤だ。オリョール州のポトムスキー知事によると、サノフィはヴォストク工場の強化を検討中で、循環器系疾患薬や希少疾患薬などの生産が計画されている。
サノフィはソ連時代の1970年にロシアへ進出。ヴォストク工場は2010年にポーランド同業ビオトンなどから買収した。現在のロシア従業員数は2,000人を超える。(1RUB=1.67JPY)