ウズベキスタンの国営石油会社ウズベクネフチガス(Uzbek Neftegaz)と米エンジニアリング大手ジャッコ・テクノロジー・グループ(Jacko Technology Group)は先ごろ、ウズベキスタンで計画されている石炭液化(CTL:Coal to Liquids)プロジェクトのロードマップに関する合意書に調印した。ジャッコは今後プロジェクトに関する提案書を提出する。同プロジェクトでは年間20万トンに上る各種石油製品の生産を目指している。
同国では石油や天然ガス等の化石燃料の生産量が過去8年間で減少傾向にある。政府は新たな供給源を求めてきたが開発は滞っている。ウズベクネフチガスは2012年から13年にかけて、褐炭を産出するタシケント地方のアパルタク露天採掘場にCTLプラントを建設する意向だったが、必要採掘量が確保できずプロジェクトの実施を延期した。政府は石炭産出の高度化を通じ、12年に385万トンだった生産量を将来的に1,720万トンまで増やす目標を掲げている。
同国のCTLプロジェクトには南アフリカのサソル(Sasol)も関心を示している。同社は南部シュルタン(Shurtan)ガス化学コンビナートにおけるCTLプラント建設プロジェクトへの参加の是非をこの夏に決定する方針だ。