独高級車大手アウディのハンガリー子会社アウディ・フンガリア・モーターはこのほど、従業員と同じ生産ラインで柵などの安全措置を設けずに作業を行うタイプの産業ロボットを試験導入し、好結果が得られたと報告した。
同社のジュール工場では3月から、独クーカのロボット「iiw R820」2台を計測業務に導入した。アダムとエバと名付けられたロボット2台は、同工場で生産する車両の計測作業を行う。通常は従業員が計測器を手に持って計測しているが、サイドドアの下部の計測など従業員の身体的負荷が大きい作業をアダムとエバが担う。両ロボットは1日あたり1万4,000回の計測作業を実施した。
同じ生産ラインで作業をする従業員と衝突する危険が発生しそう場合には、センサーが認識し、作業を停止する。