米化学大手ステパン、ポーランドを増強

米特殊化学大手のステパン(Stepan)は先ごろ、ポーランド事業を拡充する方針を明らかにした。南西部ブジェグ・ドルニのポリエステルポリオール工場に最新の化学反応炉を導入し、欧州の顧客向けのCASE(コーティング剤、接着剤、シーリング材、エラストマー)事業を強化する。同工場は年央に拡張工事が完了する。

ステパンは同時に、研究開発(R&D)と技術サービスの欧州拠点もブジェグ・ドルニ工場に近いヴロツワフの新研究施設に新設した。新拠点ではウレタンフォーム断熱材とCASEの研究開発に注力するほか、顧客が進めるプロジェクトに関連した実験も行い、最適なソリューションを提供する。

ステパンは2010年、ポーランドのウレタン樹脂製造アルファシステムからブジェグ・ドルニ工場を買収した。年産能力はポリエステルポリオールが2万5,000トン、ポリウレタン製品が1万5,000トンに上る。

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