トルコ食品最大手のユルドゥズ・ホールディング(Yildiz)はこのほど、英国に食品子会社「プラディス」(Pladis)を設立した。同社を通じて「ゴディバ」「マクビティ」など傘下の320に上るブランドを統括する。
プラディスのカラカシュ最高経営責任者(CEO)によると、同社は3~4年以内にロンドン証券取引所で新規株式公開(IPO)を実施する計画。IPOの規模は明らかにしていないが、公開後もユルドゥズは主要株主に留まる意向だ。
新会社は売上高の年率17%増を目標に掲げる。今後の計画には高級チェコレートブランドのゴディバの新製品投入、英ユナイテッド・ビスケッツのビスケットブランドのマクビティのグローバルブランド化、米国での販売網拡充、中東アフリカ地域での成長などを挙げている。
ロイター通信はプラディス設立について、ゴディバ、ユナイテッド・ビスケッツに加え中核部門のウルケルを新会社の下にまとめ、流通の効率化や新製品の開発促進を図るためと報じている。
ユルドゥズ・ホールディングは2008年にゴディバを買収し、海外進出を本格化させた。13年には米キャンディー大手デメツ、14年にはユナイテッド・ビスケッツを買収した。