バルト3国初のバイオメタン工場設置へ、エストニア企業が合弁で

エストニアのガス製造会社グリーンガス・エナジーと、同国ポプラパルプメーカーのエストニアン・セルが合弁で、バルト3国初のバイオメタン工場を設立する。投資規模は約350万ユーロで、来年からガス網への供給を開始する予定だ。13日付の現地英字紙『バルティック・コース』が伝えた。

エストニアン・セルがパルプ工場を操業する北部クンダに工場を設置する。同社はパルプ工場で自家製バイオガス利用しているが、消費しきれない分を合弁工場に回してロスを削減する意向だ。

合弁工場では年間600万~700万立法メートルのバイオメタンを生産する。これは、ナルヴァ、タルトゥ、パルヌの都市バスの消費量に匹敵するという。年内に着工し、来年から商業生産に移行する。

エストニアン・セルは2006年の創業で、昨年の売上高は7,800万ユーロだった。14年にバイオガス生産を開始し、年間生産量は50ギガワット時と同国トップに位置する。

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