独フォルクスワーゲン(VW)グループの高級車事業アウディがハンガリーを電気自動車(EV)生産の中心拠点とすることを検討している。同国のヴァルガ経済相が27日明らかにしたもので、現在、政府と具体化に向けて交渉している。
アウディはVWグループの新長期戦略に基づき、EVの開発生産に力を入れる方針だ。無駄な経費を削減して数十億ユーロの投資を実現するとしている。
バッテリー生産は韓国のサムスン電子およびLG電子に委託する。両社のハンガリー及びポーランド工場が担当することになる見通しだ。
ハンガリー北西部にあるアウディのジュール拠点では新しい車体工場(面積:8万平方メートル)が着工した。完成後は小型SUV「Q3」向けに車体を製造する。
既存の車体工場は広さ7万5,000平方メートルで、複数モデルの部品を生産する。ジュール工場の自動車生産能力は16万台。昨年の売上高は79億1,000万ユーロに上った。