トルコ自動車産業輸出協会(OIB)が3日発表した2016年6月のトルコ自動車・部品輸出額は前年同月比9%増の21億米ドルで、月間では08年7月以来の高水準となった。
1~6月期では前年同期比12%増の117億ドルとなり、トルコの同期の輸出総額の18%を占めた。OIBでは通期輸出高が230億ドルに拡大するとみている。昨年通期は前期比4.8%減の213億ドルだった。
6月の輸出を国別にみると、最大の市場であるドイツが15%増の3億3,000万ドルと堅調。2位のイタリアは54%増の2億8,000万ユーロと大幅に伸びた。3位のフランスは3%増の2億2,800万ユーロだった。スペイン(40%増)とイラン(118%増)も大きく伸びた。
一方、英国は19%、ロシアは37%、米国は51%の幅で縮小した。
地域別では欧州連合(EU)向けが13%増加し、全体の8割を占めた。アジア太平洋は14%拡大。アメリカは35%減少した。(東欧経済ニュース3月9日号「トルコ自動車産業、2月輸出高が2008年以来最高に」を参照)