カザフスタン東部のオスケメン(旧ウスチ・カメノゴルスク)で、同国最大規模の機械工業関連施設となる自動車産業クラスターの建設が進められている。プロジェクトを推進するのはルノー=日産連合傘下のロシア自動車大手アフトワズ(AvtoVAZ)と、カザフスタンの企業グループ「BIPEK AUTO-ASIA AUTO」で、年初以来基本インフラの整備を進めてきた。クラスターの敷地面積は523ヘクタールで、アフトワズは最終的に年産台数12万台、生産額3,400億テンゲ(約9億ユーロ)を目指す。1万2,000人の雇用創出を見込む。
プロジェクトの第1期工事への総投資額は3億8,000万ドル。BIPEKはすでに生産設備、物流施設などに対し5,500万ドル以上を投資してきた。整備にあたっては政府の産業イノベーション推進プログラム「2020年ビジネス・ロードマップ」の支援を受けている。
クラスター内の施設では現在電線、暖房、水道、道路及び鉄道といった基本インフラの整備が行われており、鉄道以外は今年後半に概ね完成する見通し。アフトワズの工場ではボディーの溶接や塗装が行われる他、同工場の位置するテクノパークで関連部品も生産する予定だ
アフトワズの同国でのシェアは大きく、2015年には小型自動車の全販売台数の28%を占めた。同社を代表する小型車「ラーダ」の同年の販売台数は国内最多の2万4,500台。(1KZT=0.30JPY)