ポーランドの製薬大手ポルファーマ(Polpharma)は先ごろ、米バイオ医薬品大手エピルスから蘭子会社エピルス・バイオファーマシューティカル・オランダの研究開発部門バイオセロス(Bioceros)を買収したと発表した。バイオ医薬品の後発薬であるバイオシミラー(バイオ後続品)の開発能力を取り込み、ポートフォリオを拡大するのが狙い。買収後もバイオセロスの名称は維持する。
ポルファーマはバイオセロスの持つ高度な細胞株開発プラットフォームと、バイオシミラーの候補薬を活用し、既存の開発部門と協力してバイオシミラーの世界展開を目指す。同社は買収により、細胞株のプロセス・製品開発から、医薬品製造管理及び品質管理基準(GMP)に基づく製造段階までのバリューチェーンすべてを傘下に収める。
ポルファーマはポーランドのグダニスクに本拠を置き、ジェネリック医薬品を主に製造する。同国の他、ロシアやカザフスタンにも製造拠点を持つ。年間売上高は約10億ドル。