製薬リヒター、ブダペスト工科経済大との提携拡大

ハンガリーの製薬最大手ゲデオン・リヒターが、ブダペスト工科経済大学(BME)と研究開発分野での提携を拡大する。新薬開発に向けた新たなプロセスを確立するのが目的となる。両者はまた、提携プロジェクトの立ち上げに伴い資金調達が必要になることを視野に入れ、ハンガリー政府や欧州連合(EU)などに助成金交付を共同申請することで合意した。7日付の現地経済紙『ブダペスト・ビジネス・ジャーナル』が報じた。

リヒターとBMEは昨年3月、医薬品開発の革新的な方法を探るため、BMEの化学工学・バイオテクノロジー学部内に「製薬技術モデル研究室」を共同設立した。有効成分の研究開発から実用化まで相互協力のもとで取り組み、新薬開発につなげる戦略だ。

リヒターは今後、同研究室から提供される研究開発プロジェクトの情報を踏まえたうえで、新たな合同事業として立ち上げるかどうか検討する。

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