ロスアトム、ハンガリーのエンジニアリング企業を完全子会社に

ロシア原子力公社(ロスアトム)は、ハンガリー・ペーチ原子力発電所の拡張計画を進める現地子会社のガンズ・エンジニアリングへの出資比率を100%に引き上げた。取引額は明らかにされていない。

ロスアトムと合弁でガンズ・エンジニアリングを運営していたガンズ・ホールディングのフィトシュ社長は15日、同社株49%をロスアトムへ売却したことを認めた。

エネルギー業界専門家は、ロスアトムがペーチ原発拡張工事を受注した際に現地企業の下請け比率を4割以上とすることを約束した件に関し、ガンズ・エンジニアリングがロシア資本100%になっても十分に守れるとみている。原子力技術に直接関係しない建設、エンジニアリング、調整、情報技術(IT)などの分野で使われる資金が相応に大きいためだ。

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