チェコ政府はこのほど、オーストリア企業カプシュ・トラフィックコムと結んでいる高速道路料金徴収システムの運営契約を最長3年延長することを決めた。これを受けて、交通省はカプシュと契約内容の詳細について交渉する。現地通信社CTKが11日、トック交通相の談話として報じたもので、3年間の運営収入は推定で60億コルナ(約2億2,200万ユーロ)に上る。
政府は当初、カプシュとの10年契約が来年に失効するのに伴い、新たな運営委託業者を入札で指名する計画だったが、当局の入札準備が遅れたため、新規業者によるシステム構築が間に合わない可能性が高まっていた。
新規入札なしで現行業者との契約を延長することについては法律違反との声も上がっているが、トック交通相はシステムを中断なく運営するための非常措置だと説明している。(1CZK=4.32JPY)