米ゼネラル・エレクトリック(GE)は21日、ウクライナ国鉄(UZ)及び同国の国営航空機メーカー、アントノフと提携契約を結んだ。UZとは、同社が計画するディーゼル機関車の近代化で提携する。アントノフにはエンジンを供給する。
ウクライナのオメリャン・インフラ相はUZとGEの提携について、「機関車のウクライナ現地生産につながる可能性がある」と、その将来性に触れた。GE側は、「過去に世界の様々なパートナーと提携してきた経験を活かせる」と自信を示したで、「同国の地理的位置、また同国における鉄道インフラの重要性」が大きな商機につながると期待感を明らかにした。
アントノフについては、ウクライナ政府はGE製エンジンの搭載で、アントノフ機の需要拡大を見込んでいる。
ウクライナでは機関車の老朽化が進んでおり、先月までの情報によると、今後5~10年で最大300台の更新が予定される。インフラ省では欧州復興開発銀行(EBRD)及びドイツ政府からの融資を含め、総額1億5,000万ユーロの資金確保を目指している。
同省は最大2社と提携する方針で、現時点では電気機関車に強い加ボンバルディアとディーゼル機関車に強いGEが有力だ。ただ、独シーメンスも関心を示しており、状況はまだ流動的となっている。