独総合電機大手シーメンスは先ごろ、ルーマニアの2工場の拡張工事を完了したと発表した。中部のシビウ工場は床面積を7,800平方メートルに拡大し、工業用及び列車用車体に静電塗装を施す設備を追加した。一方、西部のブジアシュ工場では床面積1,200平方メートルの生産施設を新設して生産ラインを3つに増強。産業機械向けの同期モーターを新たに製造する。
ブジアシュ工場はこれまでダイレクトドライブシステムに利用するリニアモーター及びトルクモーターの他、非同期モーターを製造してきた。
シーメンスのルーマニアでの雇用者数は昨年9月末時点で1,780人。シビウに3工場、ブジアシュに1工場を持つ他、中部のブラショフ、北西部のクルジュ・ナポカ及びブカレストに研究開発(R&D)センターを持つ。2015年度の同国の売上高は、オートメーション機器と石油・ガス関連事業の好調を背景に前年比15%増の1億5,700万ユーロに拡大した。