トルコ副首相、今年の成長率目標は「達成困難」

トルコのメフメト・シムシェキ副首相は19日、国営放送TRTのインタビューで、今年の成長率を4.5%とする政府目標は「達成が難しい」との認識を示した。先月のクーデター未遂事件をきっかけに経済の先行き不透明感が強まっており、「特に7-9月期の下振れリスクが高まっている」とした。政府は景気の底支えに向けて新たな刺激策を打ち出す構えだ。

トルコのエルドアン大統領は7月15日のクーデター未遂事件後、政権に批判的とされる公共機関の職員8万人を解任・停職処分とするなど大規模な粛清を推し進めている。これを受けて同国への投資を手控える動きが広がっており、米スタンダード&プアーズ(S&P)は今月1日、同国のリスク評価を「やや高い」から「高い」へと引き上げた。

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