チェコ電力大手のエネルゴプロ、トルコに水力発電を建設

チェコの電力会社エネルゴプロ(Energo Pro)がトルコ北東部のエルズルム県に水力発電所を建設する計画だ。ダムを併設し、出力99.5メガワットの発電能力を整備する。投資額2億4,000万米ドル(約58億コルナ)は現地大手銀行のアクバンクなどからの融資でまかなう。

新発電所の年間発電量は約340ギガワット時。2019年に完工・稼働する予定だ。政府から10年間の買い取り価格保証などの優遇措置適用を受ける。

エネルゴプロはトルコの5カ所、チェコの3カ所、ブルガリアの14カ所、グルジアの15カ所で水力発電所を操業する。国別の合計出力はトルコで95メガワット、チェコで8.5メガワット、ブルガリアで166メガワット、グルジアで475ワットに上る。

発電所の買収・新設を通じてトルコ事業の強化を進めており、今回のグリーンフィールド投資もその一環だ。また、今年6月には、アンカラで水力発電タービン・発電機を現地生産する計画を発表。来年末の生産開始を予定している。

トルコは発電能力強化を推進している。エルドアン大統領は今年4月、2023年までに最大1,100億ドルを投じてエネルギープロジェクトを支援する方針を発表した。国内電力需要の拡大に対応するとともに、ロシアへの燃料依存を弱める狙い。(1TRY=34.54JPY)

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