中国LEDディスプレイ大手の利亜德光電(レイヤード・オプトエレクトロニック)は先ごろ、スロバキアに生産拠点を設置すると発表した。欧州での需要増加への対応と、新興国地域での事業拡大が狙い。建設地は東部プレショフ近郊の産業団地で、2017年初めに約3,200平方メートルの生産棟が完成する予定だ。
新工場では欧州市場向けにデジタルディスプレイやビデオウォールを生産するほか、ロシア、中東、アフリカへの供給も視野に入れる。1万平方メートルの敷地には工場のほか倉庫、ショールーム、事務所棟を設置し、製造・組み立てから物流、経営管理までを一貫して手がける体制を整える。
新工場のLEDディスプレイ年産能力は当初1万1,900平方メートル。その後は18年に1万4,280平方メートル、20年までに2万560平方メートルに拡張する計画だ。
北京に本社を構える利亜德は1995年設立。高精細LEDビデオウォールを主力製品として国際事業を展開する。現在、中国、米国、フランスに生産拠点がある。