ルーマニア政府、フォードの生産目標達成期限を延長

ルーマニア政府は8月末、米自動車大手フォードの生産目標の達成期限延長を承認した。新モデルの生産に向けた具体的な投資計画を評価した。期限は当初の2017年末から2025年末に延長される。

フォードは南部にあるクラヨバ工場への投資について、政府から12年に7,500万ユーロの助成金を取り付けた。その条件として、17年末までに年間生産量を乗用車81万台、エンジン150万基に拡大することを約束したが、目標達成が難航している。

同社は5月末、同工場で新たに小型SUVモデル「エコスポーツ」を生産することを明らかにした。17年秋の生産開始に向け、総額1億3,000万ユーロを投資する計画だ。

フォードは08年にルーマニアの同業クラヨバを買収した。現在の年産能力は30万台で、コンパクトバン「Bマックス」のほか、環境対応エンジン「エコブースト」の3、4気筒エンジンも生産している。

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