スロバキア経済省は8月末、国内企業と共同で策定したスマート産業コンセプトを発表した。情報通信や環境分野での先端技術の普及拡大を図ることが狙いで、特に、電力分野でのスマートグリッド構築や、電気自動車(EV)を中心とするeモビリティの普及が急務であることを指摘した。
同国ではEVやスマートシティなどで個別プロジェクトの先行事例はあるが、経済省はそれらが連携して統合的なシステムとして機能することが重要だと強調している。
経済省は今年3月、国内初のスマート産業会議を開催した。先端技術の普及拡大が自国産業の競争力向上に不可欠であるとして、エネルギー、製造、データ管理などの分野でのスマート技術を使った連携について、産学官と民間団体が議論した。