ポーランドのアルミメーカー、アルメタル(Alumetal)は9日、ブダペストに近いコマーロムで新工場の開所式を行った。投資額は3,000ユーロ弱(1億2,500万ズロチ)。ハンガリーおよび南欧に拠点を置く自動車・部品メーカーに鋳造アルミ合金を供給する。
アルメタルが国外に生産拠点を設けるのは今回が初めて。数多くの自動車関連メーカーがハンガリーに進出していることが立地の決め手となったもようだ。新工場が稼働すると、グループ全体の生産能力は6万トン(36%)増の22万5,000トンに拡大する。
今回の投資に対し、ハンガリー政府は現金、法人税免除などの優遇措置を適用する。助成総額の上限は投資額の35%。
アルメタルはスクラップ等を再生して得た地金を用いる二次アルミ合金メーカー。独フォルクスワーゲン(VW)やメキシコのネマク、米フェデラルモグール(FMG)などと取引がある。2015年の売上高は14億4,200万ズロチ、純益は7,800万ズロチだった。16年上半期はそれぞれ6億5,600万ズロチ、5,500万ズロチを計上した。(1HUF=0.37JPY)