通信インフラ機器大手のエリクソン(スウェーデン)は20日、ハンガリーのブダペストで新社屋の定礎式を行った。これまで分散していた現地の2つの事業本部と研究開発(R&D)センター、営業サービス部門を集結させ、各部門のより密接な連携を図る。2017年中の完成を予定する。
式典にはハンガリーのフォナジー国家開発省副大臣と、スウェーデンのトロウヴェ駐ハンガリー大使が出席した。新社屋が立地するドナウ川左岸のインフォパークは情報技術(IT)・通信分野の先端技術の発信地として整備され、マジャールテレコム、ルフトハンザ・システム、欧州イノベーション・技術研究所(EIT)などがすでに拠点を構えている。
エリクソンは1991年にハンガリー子会社を設立。現在の従業員数は約2,000人に上る。現地子会社のエリー社長は、ハンガリーが欧州や世界のR&D拠点として引き続き重要な役割を担うとの見方から、同国事業に長期的に取り組む戦略であることを強調した。