スロベニア最大手銀行である新リュブリャナ銀行(NLB)の民営化手続きが遅れるもようだ。ツェラル首相は12日、ブルームバーグに対して、英国の欧州連合(EU)離脱や株式市況が不安定となっていることを理由に、株式売却の延期が望ましいとの考えを示した。
ツェラル首相は同問題に関して、あくまで延期であって、「欧州委員会との取り決めは遵守する」としている。
現地メディアによると、民営化を実施するスロベニア国家持ち株会社(SDH)は欧州委員会に対して期限を2020年末に延ばすことを申請したもようだ。
スロベニアは金融危機を機に再国有化したNLBを2017年末までに民営化することが義務付けられている。(東欧経済ニュース2016年5月18日号「スロベニア最大手行銀行NLB、株式公開で民営化」を参照)