ハンガリー中銀、金融緩和策を継続

ハンガリー中央銀行は10月25日、翌日物貸出金利を0.1ポイント引き下げ、1.05%に設定した。主要政策金利の3カ月物固定預金金利は0.9%、翌日物借入金利はマイナス0.05%に据え置いた。預金準備率については12月1日から、2%から1%に引き下げる。インフレ目標の達成具合をみながら、今後も「必要があれば」緩和を継続する方針だ。

今回の金融緩和は、金融市場の流動性を高め、個人・企業向け融資の拡大を図るのが狙い。預金準備率の引き下げでは通貨供給量が1,700億フォリント(5億4,800万ユーロ)増加する見通しだ。

中銀は流動性拡大の追加的手段として、10月から3カ月物固定預金額の制限を開始しており、年末までに預金残高を9,000億フォリント(32億6,000万米ドル)以下に引き下げる予定だ。9月の新規預金額は6,870億フォリントに上ったが、制限を開始した10月は1,000億フォリントに急減した。この措置により、通貨供給量が2,000億~4,000億フォリント増加するとみられている。(1HUF=0.37JPY)

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