関西ペイントは10月31日、トルコ同業のポリサン・ボヤ・サナイ・ヴェ・ティカレット(Polisan Boya Sanayi ve Ticaret A.S.、以下PB)の株式50%を約115億円(1億1,300万米ドル)で取得し、持分法適用関連会社とすると発表した。重要市場と位置付けるトルコでの事業強化が狙い。
PBに100%出資するポリサン・ホールディングから持ち株の37.6%を6,850万ドルで買収するとともに、第三者割当増資で発行される新株を4,500万ドルで引き受ける。競争当局の承認を経て、来月下旬に取引が完了する予定だ。
関西ペイントはトルコ市場をグループ事業拡大における重要地域と位置づけ、自動車・工業用塗料を展開してきた。今回、建設用塗料に強い地元塗料大手のPBに資本参加することで、建設用塗料市場への参入を果たす。トルコを地盤に東欧での事業展開も図る。
PBは北西部コジャエリ県で新工場を整備中で、来年にも操業を開始する予定だ。投資額は3,500万ユーロに上る(土地代を除く)。PBは関西ペイントとの提携を通じて輸出強化を目指す。(東欧経済ニュース2016年6月1日号「関西ペイント、トルコ塗料大手を買収」を参照)