世界銀行が10月25日発表した最新のビジネス環境ランキングで、ロシアが190カ国中40位と前年の51位から大きく順位を上げた。規制面での改善が評価された。ただ、改善の余地はまだ大きく、世銀では経済競争力の強化に向けたさらなる努力を政府に求めている。
世銀は各国・地域のビジネスのしやすさを事業設立、電力調達、資金調達(融資)、少数株主保護、税制などから評価した調査『ビジネス環境の現状』を毎年実施している。
ロシアは、不動産登記、契約執行で高い評価を得た。また、建設許可手続きでも前進した。一方で、市場競争はまだまだ改善の余地があり、プーチン大統領の目指す「2020年までの20位内入り」を達成するには、さらなる努力が必要とされている。
なお、ランキングでロシアと順位が近いのはブルガリア(39位)とハンガリー(41位)。1位はニュージーランド、最下位はソマリア、日本は34位だった。