ハンガリー製薬大手エギス(Egis)が西部のケルメンドにある拠点を拡張する。複数の現地メディアが先ごろ報じたもので、生産施設を新設して既存の成分を用いた半固形剤を生産する予定。投資額55億フォリント(約1,800万ユーロ)のうち23億フォリントを欧州連合(EU)の助成でまかなう。
新施設では同国のパンノン大学、セゲド大学及びハンガリー科学アカデミー(MTA)と提携し、新製品の開発と市場投入に向けた準備を行う。施設の敷地面積は4,000平方メートルで、2018年10月の開設と20年の生産開始を予定する。
エギスは同国ではリヒターに次ぐ業界大手で、国内外で4,000人を雇用する。ケルメンドでは主にジェネリック医薬品などを製造している。ロシア、旧ソ連諸国及び中東欧諸国を主な市場とし、製品の70%が輸出向けとなる。2014/15年度の売上高は4億1,900万ユーロ。その10%余りに当たる4,300万ユーロを研究開発に投資した。