チェコビールメーカーのブドバル、生産能力増強

チェコ国営のビール会社ブジェヨビィツキー・ブドバル(Budvar)が15億コルナ(約5,500万ユーロ)を投じて工場を拡張する。チェスケー・ブジェヨヴィツェの本社工場の生産能力を2018年までに50%引き上げ、海外からの需要増加に対応する。同社の昨年の生産量は過去最高の160万ヘクトリットルで、そのうち3分の2を輸出した。現地紙『ムラダー・フロンタ』が先ごろ報じた。

拡張を通じ、同社のセカンドブランドであるパルダールの生産態勢を拡充する。同ブランドの生産増によりメインブランドのブドバルの生産が圧迫され、一時生産停止に追い込まれたことに対応する。パルダールの生産量は現在同社全体の15%。今後インドやアフリカの市場に重点投入する計画だ。

チェコのユレツカ農業相はパルダールの生産増に対応するため、国内の他の醸造所の買収も検討している模様だ。同相は「ブドバルと違いパルダールはどこでも生産できる」と述べた。(1CZK=4.27JPY)

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