ロシアの7-9月GDP、前年同期比0.4%減

ロシア連邦統計局(ロススタット)が14日発表した2016年7-9月期(第3四半期)の国内総生産(GDP、速報値)は前年同期に比べ、実質ベースで0.4%減少した。依然として減少が続いているが、マイナス幅は縮小している。

今年に入って原油価格が上昇したことに加え、インフレ率の低下で世帯収入が若干増加。実質賃金も増加に転じ、内需の縮小ペースが緩んだ。一方、建設業は不振が継続し、投資も減少した。工業生産はほぼ横ばいだった。

ロシアのGDPは2015年通期に3.7%縮小。今年に入ってからも1-3月期(第1四半期)は1.2%減、4-6月期(第2四半期)は0.6%減となっていた。

ロシア経済省は今年通期のGDPを0.6%減と予測。来年は約1%増加すると見込む。

世界銀行は9日発表の最新予測で、同国の今年通期の見通しを6月予測の1.2%減から0.6%減へ上方修正した。来年は1.5%の成長に転じ、2018年には1.7%増加するとみている。

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