チェコ財務省は14日に発表した最新の経済見通しで、今年の予想成長率を従来の2.2%から2.4%に上方修正し、来年についても2.4%から2.5%に引き上げた。経済をけん引する輸出が4-6月期(第2四半期)に予想を上回る好調を示したことが主因だ。財政赤字も減少し、2018年には収支が黒字に転換するとみている。
チェコ経済は昨年、欧州連合(EU)が助成するプロジェクトが増えたことを追い風に4.5%の成長を遂げたが、その反動で今年に入って成長率が鈍ってきている。前年同期比の成長率は1-3月期が3.1%、4-6月期が2.6%、7-9月期が1.9%と縮小傾向にある。
昨年に国内総生産(GDP)比0.6%となっていた財政赤字は、今年、来年とも0.2%に改善する見通し。2018年には0.1%の黒字に転換し、19年には黒字幅が0.5%まで拡大するとみている。