農業化学大手の米モンサントは21日、農業経営ソフトを手がけるエストニアのバイタルフィールズ(VitalFields)を買収したと発表した。欧州におけるデジタル農業事業の強化が狙い。取引額など契約の詳細は明らかにされていない。
バイタルフィールズは2011年の設立。欧州7カ国で農作業を計画・管理・分析するソフトウエアを提供する。肥料や農薬の使用状況も記録でき、農薬残留基準の順守などが容易になる。
同社はモンサントグループの農業情報サービス部門を運営するクライメートの傘下に入る。クライメートは、肥料・農薬や種子の使用量を管理したり、天候を観測・記録したりできるソフトウエアおよび機器を提供する。また、それぞれの田畑に適した播種・植苗法のアドバイスも行っている。
モンサントの買収を予定する独バイエルは、同社のデジタル事業を特に評価している。