三菱商事は21日、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)と共同で、ウズベキスタンの電力公社であるウズベクエネルゴから、コンバインドサイクル型ガスタービン火力発電所建設を受注したと発表した。契約規模は明らかにされていない。先月の天然ガス熱電供給施設に続く大型受注となる。
東部のトゥラグルガン地区に出力90万キロワットのコンバインドサイクル型ガスタービン火力発電所を建設する。MHPSが主要機器を供給し、三菱商事はトルコ合弁会社のチャルックエナジーとともに付属機器の供給、内陸輸送、据え付け工事を担当する。2020年に完工予定。資金はウズベキスタン政府が負担するほか、国際協力機構(JICA)の円借款(718億円)が充てられる。
ウズベキスタン共和国では電力需要の増加に既存発電設備の老朽化が重なり、十分な電力を安定的に供給する体制作りが重要な課題となっている。これにともない、発電設備の近代化・新設の需要も高まっている。(東欧経済ニュース2016年10月26日号「三菱日立パワーシステムズ、ウズベクで発電施設受注」を参照)