カザフスタンにおける大統領の個人崇拝に寄与する新たな措置が発表された。ナザルバエフ大統領が1991年に初代大統領に選出されてから25周年を迎える来月1日、大統領の肖像入りの新1万テンゲ札(27ユーロ弱)が発行されることになったのだ。
アキシェフ中銀総裁は「独立以来のカザフスタンの進歩と大統領は切っても切れない関係にある」と大統領の功績を讃えた。その上で、「『国父』を紙幣のデザインに採用するのは珍しいことではない」とし、先例として「ネルソン・マンデラ、ケマル・アタチュルク、リー・クワンユー、ウィンストン・チャーチルなど」を挙げた。
個人崇拝関連では、すでに大統領をほめちぎった映画「ナザルバエフ伝」が制作されている。
ちなみに、同じ元ソ連のタジキスタンでも最近、ラフモン大統領の肖像入り紙幣を発行する予定が発表された。こちらも1992年以来、ずっと大統領職にある強者だ。(1KZT=0.31JPY)