トルコ政府は25日、乗用車に対する特別消費税(SCT)を引き上げた。価格が4万リラ(1万1,578米ドル)以上のモデルが対象で、低価格帯の国産車の販売を促進する狙い。今回の増税で、4万~7万リラの乗用車は3%前後値上がりする見通しだ。アーバル財務相によると、30億リラの歳入増が見込まれる。
従来はエンジン容量を基準に課税していたため、高級輸入車でも国産の大衆車でも、エンジンの大きさが同じであれば税額も同じだった。
高級車への課税強化で、ドウシュ・オートモーティブなどの輸入車ディーラーは販売減などの痛手を被る可能性がある。一方でフォード・オトサンやトファスは生産に占める輸出の比率が高いため、影響は限定的とみられている。(1TRY=32.75JPY)