カナダのエンジニアリング企業であるエキスコ・テクノロジーズの自動車内装品子会社、オートモーティブ・レザー・カンパニー(ALC)がブルガリア南東部のブラゴエフグラードに工場を建設した。ALCが同国に工場を設置するのはこれで3カ所目。今年末からハンドルカバーの生産を開始する。1日付の現地英語紙『ノヴィニテ』が報じたもので、投資額は50万~100万レフ(約25万~51万ユーロ)とみられている。
新工場で生産するハンドルカバーはルーマニアの「ティア1(自動車メーカーに直接納入する一次請け)」サプライヤーに供給され、最終的に独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の車両に搭載される。
ALCは1990年の設立で、製品の90%をシートカバーが占める。今後はハンドルカバーや肘掛けなどラインナップを拡充していく計画だ。
ブルガリアには2011年に進出した。首都ソフィア近郊のムカチェヴォとイヒチマンの工場でBMWやミニ、アウディ車向けにシートカバーなどを生産している。両工場の従業員数は計1,600人。新工場では250人を雇用する。(1BGN=61.71JPY)