ポーランド中央統計局(GUS)が11月30日発表した2016年7-9月期の国内総生産(GDP、速報値)は前年同期比で実質2.5%増となり、伸び率は前期を0.6ポイント下回った。同成長率が3%を割り込むのは11四半期ぶり。前期比では0.2%の増加だった。
同国のモラヴィエツキ開発相は記者会見で、欧州経済の成長鈍化と国内投資の減少が響いたとの見方を示した。
内需は前年同期比2.9%増だった。個人消費支出が3.9%増、政府最終消費支出が4.9%増と堅調だったのに対し、総固定資本形成は7.7%減となり足を強く引っ張った。GDPに対する総固定資本形成の比率(投資率)は17.3%で、前年同期の19.3%から2ポイント低下した。
総付加価値(GVA)は前年同期比で2.4%増加した。業界別では製造業が3.6%増加。建設業は16.5%減少した。