スイス電子部品のシュルター、チェコ同業を買収

スイスの電気・電子部品メーカー、シュルターは11月30日、チェコ同業アキ・エレクトロニック(aki electronic)、シュルターのオーストリア代理店ブリシュの2社を1月1日付で買収すると発表した。これによって東欧市場に参入する。買収額は明らかにしていない。

アキは1992年の創業で、本社を南部イフラヴァに置く。キーボード、タッチパネルやコンピューターの直感的な操作を可能にするヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)システムを手がけ、制御・自動化技術および検査・医療機器の入力システムに強みを持つ。シュルターは同社の獲得により、部品・入力システム事業の生産能力・ノウハウの強化を図る。チェコで生産する長所としては、品質に対する意識が高く、労働コストが低いことを挙げている。

アキは1998年に「ISO 9001(品質マネジメントシステム)」、15年には「医療機器における品質マネジメントシステム(ISO 13485)」の認証を受けた。昨年の連結売上高は900万ユーロで、従業員は約200人。主にドイツ、オーストリア、チェコ、スロバキアに製品を出荷している。

シュルターはルツェルンに本拠を置き、世界で1,850人を雇用する。部品・入力システム事業の2015年売上高は1億9,140万スイスフラン(1億7,800万ユーロ弱)だった。

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