中興通訊、トルコのIT大手ネタシュに出資

中国の通信設備大手、中興通訊(ZTE)が米投資会社ワン・エクイティー・パートナーズ(OEP)からトルコのIT大手ネタシュ(Netas)の株式48.04%を3億5,800万リラ(1億130万米ドル)で買収する。トルコおよび周辺地域に事業を拡大する狙い。取引にはトルコ競争当局の許可が必要。手続きが完了すると、ZTEはネタシュの筆頭株主となる。

ネタシュは6日、今回の取引について、「ZTEの資本参加により設備がさらに充実し、顧客へのサービスを強化し、展開地域を拡大できる」と歓迎。研究開発(R&D)、技術革新など幅広い分野での知識共有に積極姿勢を示した。

ZTEはネタシュのプロジェクト実施能力を高く評価。「同社との提携でトルコなど海外の重要市場でサービス強化を図る」と抱負を明らかにした。

ネタシュはトルコのシステムインテグレーション業者として最大手を自認する。160社以上の国際企業のソフト開発を手がけ、調査会社M2Sのソフトウエア輸出高ランキングで過去5年連続、1位となっている。OEPとトルコ国防財団(TSKGV)が保有する15%のほかは流通株式。(1TRY=32.19JPY)

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