減っても多い社長報酬~ロシア

米『フォーブス』誌が先ごろ発表した2015年の「ロシア社長報酬ランキング上位25人」は、同国の景気後退を反映するものとなった。通貨ルーブルの下落で米ドル換算される報酬の額は目減りし、25人の合計額は前年の3分の2に減少した。それでも具体的な金額は、一般人には想像もつかない堂々たる数字だ。

1位は前年同様、ガスプロムのミレル社長(54)で1,770万米ドル。前年の2,700万ドルに比べると34.4%減った。2位はプーチン大統領の信頼厚いロスネフチのセチン社長(56)で25.7%減の1,750万ドルだった。3位は最大手銀行で国営のズベルバンクのグレフ頭取(52)で18.5%減の1,100万ドルとなっている。

ただ、今回の調査では前年2位だった国有銀行VTBのコシュティン頭取の報酬が計算できなかったため、実際の順位はやや異なる可能性がある。

それはともかく、上位3人を見て気が付くのはいずれも国有企業のトップであることだ。民間企業では投資会社オネクシムのディミトリー・ラズモフ社長の4位が最高。その稼ぎは33.3%減の1,000万ドルだった。

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