自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は、スロバキア工場で電気自動車(EV)を生産する計画だ。これに伴い同国の雇用数は2,000人増加する見通し。8日付の現地紙『スペクテーター』が報じた。
VWは排ガス不正の発覚後、モデルラインナップの電動化を強力に推進する企業戦略を発表した。2025年までに、年間100万台を販売するEV世界最大手を目指す方針だ。
EV生産に必要なスキルが異なることから、ドイツの従業員2万3,000人を解雇し、9,000人の新規採用を予定する。また、スロバキアではEVが生産品目に加わることで2,000人が増員されることになる。
VWは、排ガス不正問題に伴う費用や人員整理費、EV開発費で大きな支出が避けられない。ドイツよりも生産の自動化が進んでいるスロバキア工場にもEVを担当させることで、生産性を高める狙いがあるとみられる。