マグナ・シュタイヤー、スロベニアに塗装工場新設

カナダの自動車部品大手マグナの自動車製造子会社であるオーストリアのマグナ・シュタイヤーは11日、スロベニアに塗装工場を建設すると発表した。オーストリアのグラーツ工場で新たな乗用車受託生産がスタートするのに伴うもので、今年4-6月期の着工を予定している。

塗装工場はグラーツ工場の南方約75キロに位置するスロベニア北東部のマリボル市に開設する。スロベニア政府は特別法でマリボル市に隣接する工業団地(面積100ヘクタール)の新設を可能にするなど、マグナ誘致に尽力してきた。カンタルッチ経済次官が先月の時点で明らかにしたところによると、マグナは2022年までに3段階で合計1億ユーロを投じ、約3,000人の雇用を創出する計画という。今回の塗装工場設置は、第1期の投資事業となる。

マグナ・シュタイヤーは今年、グラーツ工場でBMW「5シリーズ・セダン」を、来年はジャガー・ランドローバー(JLR)の電気自動車(EV)の生産を開始する。マグナは、ほかにも2モデルの生産を受注したことを明らかにしているが、メーカーやブランドなどの詳細は未公表だ。

マグナは11日の業績予測で、自動車生産事業の売上高が今年27億~30億米ドルに達するとの見通しを示した。2019年までに66億~71億ドルへ拡大することを目標にしている。

■ルノーも増産

仏ルノーもスロベニア子会社レボズ(Revoz)における増産を計画している。11日、「クリオ」のマイナーチェンジに伴い生産を30%増やすため、月末までに340人を新規採用すると発表した。

売れ行きが好調であれば6~7月に改めて200人増員する。レボズの従業員数は現在、2,400人。

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