USスチール、スロバキア子会社売却で河北鋼鉄と交渉

中国鉄鋼大手の河北鋼鉄集団(HBIS)は1月26日、米同業USスチールのスロバキア子会社であるUSスチール・コシツェの買収に向けた独占交渉権を取得した。2月中に資産査定を行い、取引条件を詰める。現地紙によると、HBISが現時点で提案している価格(14億ユーロ)はUSスチールの希望に合致しているという。

USスチールは2000年、スロバキア鉄鋼メーカーのコアスチール部門を買収し、スロバキアに進出。同部門をUSスチール・コシツェとして子会社化した。同社は自動車向け鋼板などを手がけているが、中国から安価な製品が流入していることで経営が厳しい状況にある。

USスチールは13年にコシツェ売却を検討した。しかし、政府との交渉で、電力料金と環境賦課金の軽減措置を受けることを条件に、実施を見送った経緯がある。

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