トルコ信用格付け、大手3社がそろって「投資不適格級」に

大手格付け会社の米フィッチ・レーティングスは1月27日、トルコの長期信用格付けを投資適格級の「BBBマイナス」から不適格級の「BBプラス」に引き下げた。これによってトルコ国債の大手3社の格付けはすべて「投資不適格」となり、同国の資金調達コストが一段と膨らむことが予想される。

フィッチは格付け見通しを「安定的」とし、近い将来の格下げを否定した。一方で、スタンダード&プアーズ(S&P)は同日、見通しを「安定的」から「弱含み」に変更した。

フィッチは格下げの理由として、政局不安と治安の悪化を挙げた。

S&Pは以前からトルコ国債を「投資不適格級」としてきたが、クーデター未遂事件直後にさらにランクを引き下げた。ムーディーズも9月、「投資不適格級」に引き下げ、3大格付け会社の中ではフィッチが唯一「投資適格級」としていた。

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