ロシア連邦統計局(ロススタット)が1日発表した2016年の国内総生産(GDP)は実質ベースで前年比0.2%減となり、下げ幅は15年のマイナス2.8%から2.6ポイント縮小した。原油価格の安定化のほか、製造業や農業生産の拡大が貢献した。アナリストは0.5%の減少を予想していた。
2016年の農業生産は政府の農産物輸入制限にも支えられ、3.5%のプラスとなった。製造業は1.4%増で、天然資源も0.2%伸びた。一方、建設は4.3%、卸・小売は3.6%減少した。
政府の2017年の成長率予測は0.6%。原油価格が上昇すれば上振れの可能性もある。