ハンガリーLCCウィズエアー、フランクフルト発着便就航へ

ハンガリーの格安航空(LCC)大手ウィズエアーは14日、この春からフランクフルト国際空港発着便の運行を開始すると発表した。成長戦略の一環で、5月にブルガリア・ソフィア便を、12月にハンガリー・ブダペスト便を就航させる。

フランクフルト空港運営会社のフラポートは、大手航空会社との取引だけでは大きな成長が難しいとみて、昨年末にLCCを念頭に置いた新しい料金体系の認可を受けた。アイルランド大手のライアンエアーは来月から同空港発着便を運行する予定だ。

LCCにとって、フランクフルトのような大空港は利用料金が高いほか、搭乗手続きや荷物検査などに時間がかかるのがネックとなってきた。乗り継ぎの必要がない顧客をターゲットとしているため、スムーズな搭乗が評判を左右するからだ。

このため、近在空港を足場に成長を図ってきた。しかし、大空港への乗り入れなしには今後、事業戦略で掲げる成長率の達成が難しい。フラポートの料金体制見直しはこのようなLCCの関心を引きつけた。

フラポートでは、LCCの比率を4%から10%へ引き上げる目標だ。これに向けて、料金の引き下げとともに手続き時間の短縮を決定している。

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