米GE、デジタル発電所でトルコ・エンジニリング企業と提携

米ゼネラル・エレクトリック(GE)は8日、トルコのエンジニアリング会社ガマ・エナジー(Gama Energy)と、同国初のデジタル発電所の運営で提携すると発表した。年内の早いうちに、アンカラの東方80キロほどのクルッカレでガマ社が運営する中央アナトリア天然ガス熱電併給施設(出力840メガワット)にIoT(モノのインターネット)のシステムを導入する。

デジタル発電所では所内の設備の動きを全てデータ化し、運転効率の改善や安全管理に役立てる。今回の提携ではGEが開発した産業用ソフトウエアのプラットフォーム「プレディックス」に、設備資産管理(APM)、操業最適化(OO)ソリューションを組込む。センサを通じて入手する膨大なデータを監視・分析することで設備の現状をリアルタイムに把握し、効率的な操業を可能にする。

GEパワーサービスのデミレル東欧・トルコ事業部長によると、発電所では一般的に、予定外の操業停止で発電能力の3~8%相当が失われている。APMソリューションを採用すれば早期に不具合が検出でき、最大で年間300万米ドルの損失を防げるという。

トルコでは電源の33%を天然ガスが担っている。

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